Vol.40 荒川区荒川六丁目

町屋の駅を背にして線路沿いの道を歩いてみた。八百屋の角を曲がり、狭い路地裏を求めて歩いて行く。この辺もすっかり新しい家が立ち並び昔ながらの佇まいは、ほとんど残っていなかった。不意に板張りの家が一角だけ残っていて、ここだけ時間が止まったような静けさが漂っている。こんな細い路地で子供の頃、遊んでいたような気がする。路地を入って行くと、共同炊事場みたいなところが外にあった。炊事も洗濯もここでやるのだろう。この板張りの家は古いアパートだった。よく見ると二階に行く階段も、外に付いていた。戦後間もなく作られた木造アパートなのだ。








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